就職を考える上で、障害に対するサポートや環境の整っている特例子会社への就職を考える方も多いかと思います。
今回は、特例子会社について解説していきたいと思います!
特例子会社とは?
特例子会社とは・・・障害を持つ方の雇用促進、安定を図るために設立された会社です。一般的な企業に比べて、障害に対するサポートや環境が整っているところが多く、比較的障害の程度に関係なく働くことができます。
法定雇用率の引き上げもあり、特例子会社の数は全国的にも増えています。
ただ、まだまだ障害者の一般求人に比べると少なく、都市部に集中しているというデメリットもあります。
雇用実態
業種
「厚生労働省障害者雇用対策課の調べ」によると、特例子会社の業種は以下になります。
業種 | 構成比 |
農業・林業 | 1.3% |
建設業 | 0.3% |
製造業 | 27.7% |
情報通信業 | 6.3% |
運輸業・郵便業 | 0.6% |
卸売業・小売業 | 2.5% |
金融業・保険業 | 0.9% |
不動産業・物品賃貸業 | 0.6% |
宿泊業・飲食サービス業 | 0.3% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 2.5% |
医療・福祉 | 0.9% |
複合サービス業 | 2.20% |
サービス業₍他に分類されないもの) | 50.6% |
その他 | 3.1% |
業種は、製造業とその他サービス業がほとんどです。
製造業は、具体的には、印刷・同関連、食料品製造、電気機械器具製造、プラスティック製品製造、輸送機械器具などです。
サービス業(他に分類されないもの)は、清掃・ビルメンテナンスが25%を占めています。
給料
「多様化する特例子会社の経営・雇用管理の現状及び課題の把握・分析に関する調査」によると、特例子会社で働く平均年収は、150万円以上300万円未満が一番多いことが分かります。
また賃金形態は、どの障害種別でも、日給月給制が一番多くなっています。
平均年間賞与額については、20万円以上40万円未満が最も多く、20万円未満が2番目に多いです。
退職金については、「退職金はない」と回答した方が一番多いです。
働くメリット・デメリット
メリット
+障害にあった環境で仕事が出来る
仕事内容や業務手順など、それぞれの障害特性に合わせて設計されています。障害に理解のある職場なので働きやすいです。
+安定して働ける
大手企業のグループ会社であることが多く、安定して働けます。
+同じように障害を抱える同僚と仕事が出来る
デメリット
-収入が低い
-地方の求人が少ない
特例子会社の内、約半数が都市部に集中しています。
-スキルアップに繋がりにくい
特例子会社にもよるが、マニュアルなどで定型化された業務が多いです。
最後に
厚生労働省から出ている特例子会社の一覧になります。参考にしてください!
<div class=”concept-box5″><p>「多様化する特例子会社の経営・雇用管理の現状及び課題の把握・分析に関する調査」</p></div>