一人暮らしなどで地域での独立生活を始めようと考えると、不安なことも多いと思います。
自立生活援助というサービスを利用すれば、生活上の困りごとを自分で解決できるように支援してもらえます!
今回は、自立生活援助について解説していきます!
自立生活援助とは?
自立生活援助とは・・・一人暮らしをしている障害者を定期的に訪問し、食事や掃除・洗濯など生活面の課題や経済面、健康面、近隣との関係などについて問題がないかどうかを確認し、必要な助言や支援機関との連絡調整などを行う制度です。
また、利用者からの相談や依頼があった場合には、訪問、電話、メール等による対応も随時行います。
対象者は?
障害者支援施設もしくは共同生活援助を行う住居等を利用していた障害者、または居宅において単身であるためもしくは同居家族などが障害や疾病などのため居宅における自立した日常生活を営む上での各般の問題に対する支援が見込めない状況にある障害者対象です。
- 障がい者支援施設やグループホーム、精神科病院等から地域での一人暮らしに移行した障がい者などで、理解力や生活力などに不安がある者
- 現に一人で暮らしており、自立生活援助による支援が必要な人
- 障がい、疾病などの家族と同居しており、家族による支援が見込めないために実質的に一人暮らしと同様の状況であり、自立生活援助による支援が必要な人
上記のようなケースが対象者として考えられています。
具体的な支援内容は?
施設や病院などの保護された環境と、一人暮らしでの環境は大きく異なります。
一人暮らしでは、身の回りのことはもちろん、社会との関わりなど、やらなければならないことがたくさんあります。
それらが適切に行えるように、定期的な訪問でサポートするのが自立生活援助のサービスです。
具体的には、
・栄養バランスの取れた食事ができているか
・食事、洗濯、掃除などに課題はないか
・家賃や公共料金の滞納はないか
・定期的に通わなければならない病院にはちゃんと通院しているか
・ご近所とのトラブルはないか
などを本人を訪問することで確認し、必要な助言などをしてくれます。
利用者の生活状況を確認し、必要に応じて助言を行ったり、医療機関などと連携を図ったりして、安心して地域での生活を送ることができるように支援を行います。
サービスの利用期間は一年間ですが、利用期間終了後も必要性が認められる場合には1年更新が可能な場合があります。
申請方法
障がい福祉サービスは、サービスの種類によって申請方法や手続きにかかる期間が異なります。サービスの種類は、介護給付、訓練等給付、地域生活支援事業の3つに分かれており、自立生活援助は訓練等給付に分類されています。
自立生活援助を利用するために、まずは市町村の福祉の窓口に相談をしましょう。
市町村の福祉の窓口でサービス利用申請
↓
サービス利用計画の作成
↓
市町村の支給決定と受給者証の受け取り
↓
事業所と契約
受給者証を受け取ったあとに自動的にサービスが使えるわけではありません!
自立生活援助を提供している事業所と利用契約を交わしましょう!
事業所と契約をするときには、受給者証を忘れずに持参してください。
最後に
一人暮らしを希望している場合は、このようなサービスを利用して少しずつ自立した生活を目指しましょう!
どの事業所と契約をするかは自分で選ぶことができます!
事業所を訪ねて雰囲気を確認したり、どんな風にサービスを受けられるのか話を聞いたりしてから選びましょう!